先輩キャリアアドバイザーが送る!日本で働きたい外国人の就活ポイントとは?

2021年11月04日

先輩キャリアアドバイザーが送る!日本で働きたい外国人の就活ポイントとは?

外国人の求職者と向き合いながら、自分を高め続けるタインさん。外国人が変化し続ける日本社会で活躍するには?先輩キャリアアドバイザーが体験談も合わせてお話します!

先輩留学生!タインさんの経歴を教えてください!

―警備会社から運転手…その後、日本で新聞配達奨学生!?

初めての就職は、ベトナムの警備会社でした。日本企業に派遣されたり、警備総合室の担当をしていました。
その時はまだ日本語を使っていませんでした。実は大学では日本語ではなく英語を学んでいて海外留学を考えていたんです。
その後、運転免許証を持っていて英語を話せるということから、日本の警備会社と合同業務で社長の運転手を任されました。言語力はまだまだでしたが通訳する機会もあり、それが日本語を学ぶきっかけになりました。その際、日本留学から帰ってきた友人から話を聞いたり、運転手として日本人に触れるうちに「日本っていいな」と思い、大学を中退して本腰を入れて日本語の勉強を始めました。

日本人は仕事に対して一生懸命というプラスのイメージを持っていましたね。オフィスが掃除されていたり…。
運転手をしている時、僕と話したいことがあると、社長が目線を合わせて話しかけてくれたんです。そういった日本人の姿勢も素敵だなと思いました。今でもその社長とは交流があります。僕は恵まれていたと思います。

👇運転手時代を語るタインさん👇

―日本語はどうやって勉強したの?
最初はテキストを使って独学でした。その後、テキストが終わってしまったので、ベトナムの日本語学校に通いました。その学校には新聞奨学生の制度があったので、それを目指して入学しました。半年間、学校で勉強して面接に合格することができたので、日本に来ました。
日本語学校の2年間の学費もかからず、寮費もかからなかったので、働いたお金は貯金にまわしていましたね。掛け持ちでベトナムレストランでもアルバイトしていました。イベントがたくさんあるレストランだったので、稼ぎたいという気持ちよりも、いろんな人と接することができる場所だったので楽しかったですし、日本語の上達にも繋がると思っていました。

―日本に来て不安だったことは?
大学に進学する時に新聞配達を辞めた時ですね。続けようと思っていたのですが、朝2~3時に朝刊、午後も4~5時に夕刊があったので時間が取られてしまう為、先生からのアドバイスもあり、辞めることにしたんです。でも辞めたことでとても不安になってしまい、大学の食堂で泣いた記憶があります。新聞配達の仕事がなくなって、これからの学費の支払い、寮も出なくてはならないので、新しい家を探したり……この先どうなるかと、とにかく不安な毎日でした。
でも、大学1年生で来日6ヶ月頃からアルバイトをしていたベトナムレストランの寮に入らせてもらえることになったり、アルバイトなのに月給でお給料をもらえることになったんです。今思い返しても、とにかくラッキーでしたね。
その後は、先輩が勤めていた会社に誘われて、留学生サポートのアルバイトを始めて、卒業と同時に正社員になりました。

👇学生の頃のタインさん👇

―日本で初めて正社員になった気持ちは?
正直…ぼんやりとしていたんです。就職活動も2回くらいしかしていなくて、業界を調べてもいなくて…。ただ東京に恩師や友人がいたので、「東京勤務」という条件だけで入社を決めてしまいました。でも、就職したら関西勤務になってしまったんです。

関西では人手不足で朝から晩まで、死ぬほど働きました。もうその頃、僕は30歳。一緒に働いていたメンバーは2日程でいなくなってしまうほど過酷な職場でしたね。僕はその後、半年くらい耐えました。ただ、誰にも相談できず、毎日が辛くて、働く意味がわからなくなったこともあります。そんな時に恩師に電話して「そんな頑張らなくていい」と言ってもらえて、楽になったのを覚えています。

―半年あとはどうなった?
半年間、その現場で耐えたことでチームの一員となれ、関西地区の採用担当になることができました。
今となっては辛くても頑張った!と胸を張って話せる『いい思い出』です。

―日本の働き方について
日本はベトナムと比べると働きすぎだと感じます。仕事がある日は、子供を「日本の保育園」という安心できる環境に朝から晩まで預けていますが、それでも妻はとても大変そうです。なので、自分もしっかり支えなくてはいけないと感じています。

時を経て今、そして未来について聞かせてください!

―GTN入社のきっかけは?
転職活動中にベトナムガーデンで出会った前田さんからGTNのことを教えてもらって、「遊びに来なよ!」とのことで会社にいきました。当日、そのまま話しをしていたら面接をすることにw 
GTNは留学プログラムもやっていて、【面白そう】と魅力を感じました。外国人にサービスを提供している、そして企業理念に共感して入社を決めました。

いろいろなご縁がつながっての今なのですね…!!!すごい!

―今後について
今後は永住権を取得したので、家を購入したいと考えています。
資格も取得したいと思っていて、今は医療通訳士の一次試験を通過できたので、二次試験に向けて猛勉強中です。
日本にはたくさんの資格があるので、勉強しようと思えば一生勉強できると思います。医療通訳士を取得したら、また違う勉強をしていこうと思っています。一生勉強していきたいですね。

これまで日本人が作り上げた環境に、僕はまだ10年ちょっとなのにその環境で生活できていることは、とにかくラッキーだったと思います。どんなにベトナムで成功していてお金持ちになっていても、日本で生活できない人もいます。日本は医療と教育や食事に魅力があって、健康に生活ができると思います。日本の食べ物はバランスが良いですし、病気になっても医療が発達していますし、人生で一番大事な『健康』において日本は素晴らしいと思っています。なので、これからも日本で頑張っていこうと思っています。

プライベートでは、自分の子どもはまだ2歳なのですが、いつか留学してもらいたいなと思っています。日本はすごくいい国なのですが、英語もマスターしてもらいたいですね。本人の希望もあるので、親の夢なんですがw親戚がオーストラリアにいるので、大きくなったら検討してもらいたいです。グローバルな人材になってほしいですね!

最後に日本で就職したい外国人へメッセージ!

僕も日本に来た時にすぐに就職したいと思っていました。でも働きたいからといって働けるわけではなく、在留資格や業界・企業について、そして『日本のことを理解する必要があった』と強く思います。なので、とにかく調べて準備をする】大学を卒業するだけでは就職は難しい世の中になっています。
その状況に合わせて資格を取得したり、自分がどんな仕事をしたいのか自己分析をする!そして、日本人と同じく卒業する1年前からしっかり準備し、就職が決まったら最低でも3年間続けること、それがいつか自分の為になります。今後の転職にも繋がるし、3年働けばその業界のことが熟知できます。永住権を目指したり高みを目指すのであれば、しっかり調べて企業を選ぶこともオススメします。

継続は力なり!  by タイン

タインさん、ありがとうございます!
今回は「日本で頑張る外国人求職者へのアドバイス」、そして「タインさんの体験談」をお話いただきました!
常に向上心を持って学ぶ、人との縁を大切にすることで道を開いてきたんですね👏

★イベント情報★

いろいろお話してくださったタインさんが、明日イベントに出演します!その名も…
「インターナショナルジョブフェア東京2021」

ぜひタインさん、そしてGTNキャリアアドバイザーと話しましょう^^

★就職の相談はこちらからも★

47 件

みんなのコメント

画像

チパ

2022年4月15日

そうだ!タインさんがおっしゃった通り、第一印象的なポイントは笑顔ですね!I also think foreigners should not be too stressed to get a JLPT. They should focus more on being able to have a formal and casual conversation in Japanese. The reason why I say this is because, I have come across a lot of people who have the JLPT but cannot speak Japanese

コメントする

さらに…

ページのトップへ