先輩キャリアアドバイザーが送る!日本で働きたい外国人の就活ポイントとは?

2021年11月04日

先輩キャリアアドバイザーが送る!日本で働きたい外国人の就活ポイントとは?

外国人の求職者と向き合いながら、自分を高め続けるタインさん。外国人が変化し続ける日本社会で活躍するには?先輩キャリアアドバイザーが体験談も合わせてお話します!

突然ですがっ!みなさんの就職活動はどうでしたか?
スムーズに進みましたか?それとも苦戦しましたか??

日本と海外の違いはいくつもありますが、その一つと言えるのが「就職活動」
特に新卒での就職活動は、海外と比較してとても独特だと言われています。
その為、留学生はびっくり・分からない…と不安を抱え、上手くいかないことも多いようです。

「日本での就職活動のやり方で困っている留学生に向けて、具体的なアドバイスや勇気を与える内容をお届けしたい!」
今回はそんな気持ちで、社長室のあやかさんと一緒に、人材セクションのタインさんにお話を聞いてきました!

日本で働きたい!という留学生は必ずCheck it out!
タインさんの経験談も、とても勉強になりますよ~~📝
グローバル人材セクション タインさん

必要な準備と心構え、そして就職事情は?

①言語力について

―日本語レベルってどれくらい必要?
日本で生活するには日本語が必須になります。また日本文化や日本事情を理解するにも、日本語がどうしても必要です。
その為、日本語をしっかり理解することが大事だと思います。最低でもN2レベルの言語力、資格よりも実力が求められる場合もありますね。

―母国語や英語だけでの就職例は?
母国語だけでは例がないですね。英語のみで就職が成功した例も限られています。英語ができる方は日本語もビジネスレベルで話せる方が多い印象ですね。やはり日本企業に就職するには、日本語が必要ですね。

②就職事情について

―コロナウィルスが流行して就職事情は変わった?
コロナの前に出入国管理局における変化もあり、2018年末が特に変化がありましたね。
オリンピックの準備にあたってどの業界でも外国人を受け入れます!ということで、2012年から人の採用が増加しました。N3でも採用が決まった時期でしたね。
しかし、2018年の年末に新しいビザとして「特定技能」が始まり、「技術・人文知識・国際業務(技人国)」を取得するのが厳しくなったんです。さらに2019年にコロナが流行し、オリンピックが延期され、日本人でも就職が厳しくなりました。外国人となれば、さらに厳しくなりましたね。

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こういった厳しい状況下で、外国人留学生の内定率は約30%。
日本の就職状況に変化があるということは、自分も変わらないといけないという考えが必要です。
例えば、「特定技能も視野に入れる」「資格を取得する」などしないと就職するのは難しい現状と言えます。

―そんな中、就職が決まる留学生はどんな人が多い?
「自分はいつも足りていない」という感覚で、必死に自分のレベルをあげられる人だと思います。
日本に来る前も頑張ってきたと思いますが、全然違う環境=日本で戦っていくには日本人以上に頑張らないといけないと思います。
すでに優秀な方もいらっしゃると思います。でも日本にきたら、全然違う環境に来たということで謙虚さを大切にして、日本人以上に頑張ることが大事です。少し意識するだけでも、日本人側の受け入れやすさも変わってくると思います。

―最近、内定を獲得した留学生は?
ベトナム人でN2大学を卒業している方です。フランスの短期留学経験や学生時代のアルバイトの経験についても、職務経歴書に具体的な内容をしっかり書いてきてくれました。「日本人と接することで自分の会話レベルがあがる」と感じ、日本人に母国語のベトナム語を教えていました。いろいろな経験のある方でしたが、いつも謙虚さを忘れず、頻繁に確認や相談の連絡をGTNにくれました。人に言われて連絡するということではなく、彼女が自ら考えて行動を起こしてくれていました。
このような求職者はすごく就職が決まりやすいです。結果、大手企業に就職が決まりました。
僕としても彼女はレスポンスが速かったので、会話が進み、就職活動のスピードを上げることができたと思います。

内定を出した企業の反応はどうでしたか?

面接してくださった方は「人の話を聞くのが上手なので、コミュニケーション・意思疎通がとれる、この人なら一緒に働けると思います。」とおっしゃってくださいました。

日本はチームワークを大切にしますし、しっかりコミュニケーションが取れることは大事ですよね。企業側が、この人なら一緒に働けそうか、働きたいと感じるか、はポイントですね!

―内定率を上げる為には?
第一印象は大事ですね。素直な気持ちや謙虚さ、そして笑顔は大切です。
いくら優秀でも、周りに気にかけず自己中心的で笑顔がない人よりも、素直で人の話を聞ける人の方が成功率は高いと思います。
また、学び続けることも大事ですね。社会人になると日本の社会でのコミュニケーションをとることはできるのですが、専門職以外の業務だと勉強する時間が減ってしまう方が多いです。そういう場面でも自分のレベルを上げる為にしっかり勉強できる人は、他の人とは違ってくると思います。

③就職活動における業界について

―今この状況でホットな業界は?
IT業界は全体的に中途採用が多いのですが、人手不足で求人は多いです。IT企業は選考過程で、「自分で何かをプログラムしたことがあるか」という点はポイントになってきます。
他の業界は、専門知識がなくても日本語レベルや在留資格をクリアできればスーパーなど飲食業界でも道はあると思います。ただ、日本語でのコミュニケーションができない方には難しいかもしれません。

あとは「特定技能」ですね。35万人計画もあり、介護業界や食品製造などの分野があるので、選択肢を増やしたい人は、特定技能の資格は取得しておくことをオススメします。特定技能を取得して、あとビザを変更することも可能です。なので、まずは日本で働くチャンスを手に入れること】が先決だと思います。法律は変わったりしますしね、現時点で柔軟に考える方がいいと思います。
GTNでは介護や外食でも実績もあるので、お気軽にご相談くださいね。

厳しい状況であっても、柔軟に考え、選択肢を増やすことは視野に入れておいた方がいいですね。

④就職活動のポイント

―情報収集・業界研究や企業研究は、絶対大事!
業界に関して教えてくれる大学もありますが、詳しく自分で調べる必要があります。自分の周りの自国のコミュニティーやアルバイト先だけで就職できる人は限られています。とにかくいろんな業界・職業がありますし、今はGoogleなどで検索すれば情報はいくらでも出てきます。気になる会社のホームページやWebなどを使って具体的な業界に対するイメージを湧かせるのは大事だと思います。
結局、業界研究をしていないと志望動機も書けないんです。「私は日本で働きたい」だけでなく、「なぜ?どういう業界で?」という部分もしっかり調べて考える必要がありますね。

―常に就職事情を意識しよう!
厚生労働省のホームページや民間の就職サイトの情報などを見て、日本の状況を把握しています。なので、いろいろ調べて情報を得て、その状態に合わせて就職活動してほしいです。「こうしたい」とだけ言っていても、日本の状況を把握した上で動かないと実現しません。

―就活スケジュールの違いを理解しよう!
ベトナムと日本で比較すると、就職活動のタイミングは異なります。日本では大学3年生の時期に就職活動を始める方が多いと思いますが、ベトナムは学校を卒業してから就職活動を始めます。
また、ベトナムでは自己分析もあまりせず就職活動の時期だから動く…という方も多く、就職してもすぐに転職する人も少なくありません。ただベトナムでは、転職することは「いろいろな経験がある」と高評価になることも多いです。それに比べて、日本は自己分析をー年ほどの時間をかけて、しっかり将来を考えて動いている方が多いです。なので、一つの企業で長く働けるんだと思います。
こういった文化の違いを理解して、日本のスケジュールに合わせて自己分析を始めることも重要になりますね。

日本での就職を考えている人は、母国の就活とは違うことを理解して、在学中の早い段階から情報収集をした方がよさそうですね!

―オンライン面接には入念な準備を!
オフライン面接の際は、ドアのノックの仕方や座り方など、日本の細かいルールがあると思います。ただオフラインだと、そういった点が見えなくなります。見えない分、どこで評価されるのか。時間を守れるか?身だしなみはどうか?画面に写る自分の姿勢など、むしろ面接官も判断が難しいからこそ「シビア」に見ていると思います。
オンラインとオフラインでは、私はオフラインの方がむしろ準備が重要だと思います。直接会っていれば雰囲気や仕草など伝わるものがありますが、オフラインでは自分を表現するのが難しくなります。画面上だけで自己表現をしなくてはなりません。なので、笑顔も大事なポイントですね!

日本で就職するには様々な壁があるんですね、とても勉強になりました!それでは、タインさんのお話のポイントをまとめてみましょう!

さすが先輩留学生のタインさんですね!ちなみにタインさんはどんな経験をされてきたのでしょう?気になります!!

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日本でのキャリアのきっかけは、警備員!?
47 件

みんなのコメント

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チパ

2022年4月15日

そうだ!タインさんがおっしゃった通り、第一印象的なポイントは笑顔ですね!I also think foreigners should not be too stressed to get a JLPT. They should focus more on being able to have a formal and casual conversation in Japanese. The reason why I say this is because, I have come across a lot of people who have the JLPT but cannot speak Japanese

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